バイオマスエネルギーとは

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2年ほど前、フィンランドに行った際に日本語を話すフィンランド人の男性に会いました。名前はヨニさん。

日本に住んでいたが、ちょうどフィンランドに帰ってきていたとのこと。奥さんは日本人。

「日本ではお仕事でいらしていたのですか?どちらに?」私

「長野県で働いていました。木のチップを燃やして発電する仕事をしていました。フィンランドは環境がかなり進んでいて、・・・・(内容忘れ)・・・」ヨニさん

当時再生可能エネルギーも、環境問題もまったく関心なかった私にはイメージがまるで浮かばず、「長野で木を燃やしていたのか。。どんな仕事なのだろう??」とイメージがわかず、そのまま話が終わってしまいました。

今ならわかります。それはバイオマス発電だったのでしょう!ね、ヨニさん。

バイオマスエネルギーって何?

「バイオマス」。聞いたことあるような気はしても何のことかはさっぱりわからない。そんな人が多いでしょう。もちろん私もそうでした。

しかし、環境に優しい資源のバイオマスはエネルギーとしての利用も進んでいるそうです。

で、「バイオマス」って?

「バイオマス」「バイオマスエネルギー」

「バイオマス」とは生物から生まれた資源のことです。森林の間伐材、家畜の排泄物、食品廃棄物などさまざまなものが資源として活用されています。また、最近ではミドリムシという生物を使って燃料を作っているユーグレナという会社が注目を浴びています。

そしてこのバイオマスを燃料として発電したり熱供給などのエネルギーとして利用するのが「バイオマスエネルギー」なのです。

なぜ環境に優しいの?

バイオマスを燃料にして水を沸騰させ、水蒸気でタービンを回して発電するという火力発電と同じ方法で発電するのがバイオマス発電ですが、

「木を燃やしたら二酸化炭素が出るんじゃ?」

と思いますよね。そうです、二酸化炭素出るのです。

それではなぜバイオマスエネルギーが環境に優しい再生可能エネルギーなのか?

それはそもそも植物などはもとをたどると空気中の二酸化炭素を取り込んでできており、燃やしたときにそれを排出するので二酸化炭素の量としてはプラスマイナスゼロになるということのようです。(カーボンニュートラルといいます)

株式会社グリーン発電大分のサイトより

バイオマス発電の発電量

バイオマス発電は2018年現在全発電量の2.2%を占めています。自然エネルギーの中では水力、太陽光に次ぐ規模です。風力発電よりも随分多いのです。調べてびっくりしました。

ISEP作成資料より

 

バイオマスエネルギーのメリット・デメリット

それではバイオマスエネルギーのメリットとデメリットを見ていきましょう。

バイオマスエネルギーのメリット

  1. 国内の資源を使っている
  2. バイオマスエネルギーはカーボンニュートラル
  3. バイオマス発電は安定して発電できる
  4. 発電できる場所の自由度が高く、地産地消に向いている

森林資源の多い日本に向いているエネルギーと言えると思います。

バイオマスエネルギーのデメリット

  1. 発電コストが高い

資源を集めたり燃料として利用しやすいように加工する必要があり、どうしてもコストが高くなってしまうようです。

 

コスト削減が進みもっと広く利用できるようになるといいですね。

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