グレタ・トゥーンベリさん

人物
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気候変動に関する運動となると2018年にスウェーデンの学生(当時15才)のグレタ・トゥーンベリさんが始めた学校ストライキが有名です。すでにご存知の方も多いと思いますが、彼女について簡単に調べてみました。

グレタ・トゥーンベリさんのスピーチ

様々な場所でスピーチしています。字幕が入っている動画も多いので一度よければ見てみてください。

2019年9月23日 国連・気候行動サミット

日本国内では2019年9月に国連での気候行動サミットでのスピーチがニュースにも取り上げられ、彼女のことを知った方が多いのではないでしょうか。

二酸化炭素排出量の削減が十分に進まず、地球の温度上昇が抑えられない恐れが高まっているのに、これまでと同じやり方で、更にいくつかの技術的な解決策があれば問題を解決できるように振る舞っている大人に対して批判をしています。

トランプ大統領やプーチン大統領がこれを見て批判的なコメントを出したことも含めて話題になりました。

2018年11月24日 TED

更に1年前にストックホルムで開催されたTEDでのスピーチです。

TEDのページはこちら

最初に見たときに15歳(当時)の少女の落ち着いたスピーチにとても驚かされました。

「すべてを変える必要があります。そして今日始める必要があるのです」というのがキーワードだと思います。

グレタ・トゥーンベリさんの生い立ち

グレタさんは2003年1月3日にスウェーデンのストックホルムで生まれました。有名なオペラ歌手の母親と俳優の父親の間に生まれ、妹が一人います。

2011年に学校の授業で世界中の海に浮遊する大量のゴミに関する映画を見たことからすべてが始まりました。この映画を見て友達たちもショックを受けましたがすぐに普段の生活の戻ったものの、グレタはその後長い間普通の生活に戻れませんでした。

「気候や温室効果については初めて聞いたときのことを覚えている」と彼女は言った。「それが本当だとはとても思えなかった。だって、もしそれが本当なら、他のことを話題にするなんてできないはず。でも、私と同じ考えの人は誰もいなかった。」(グレタ たったひとりのストライキより)

言葉だけで行動に移さない大人たちを見て、15歳のグレタさんは2018年8月20日に国会議事堂の前でスウェーデン語で「気候のための学校ストライキ」という看板を掲げて座り込みをはじめました。

「グレタ たったひとりのストライキ」より

その日すぐにグレタさんのツイッターとインスタグラムは拡散し、新聞や雑誌の取材が取り上げました。そして、2日目からは一緒に座り込みを始める学生が次々とやってきたのでした。

学校ストライキ

グレタさんの始めたストライキにはすぐに多くの学生が加わり、また他の場所でも同様の抗議活動が起きました。

彼らは一緒に「Friday for Future(未来のための金曜日)」という学校ストライキの運動を組織しました。毎週金曜日は学校をストライキして気候変動対策を求めて活動しています。

2019年に入ると3月、5月、9月と世界的にストライキが開催されました。9月のストライキでは全世界で700万人以上の参加者があったそうです。

メキシコでのマーチ 350.orgより

私も9月に行われたグローバル気候マーチに東京で参加しました。(その時の模様はこちら

グレタさんの主張

グレタさんの主張は「誰もが科学に基づいて団結する必要がある」ということで、2018年のダボス会議では「あたかも家が燃えているかのように振る舞ってほしいーそれは実際そうだから」と言っています。

また、

「もちろん、私達には希望が必要です。でも、希望より必要なものは行動です。行動しはじめれば、希望が広がります。ですから希望を探す代わりに、やることを探しましょう。そうしてやっと、希望が姿を現すのです。」

とTEDでスピーチしています。

書籍

グレタさんのことを詳しく知りたい方には以下の書籍があります。

グレタ たったひとりのストライキ

「気候のための学校ストライキ」を始めるまでのグレタと家族のことが書いてあります。グレタさんの母親が主に書いています。

 

一気に世界的に有名になったこともあり、称賛とともに批判も浴びていますが、ものともせずに活動を続けられているところはとてもすごいと思います。

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